介護老人保健施設たらちね 様(男鹿市)
地域の医療と福祉を支える
秋田県男鹿市船越にある「介護老人保健施設たらちね」は、入所定員100名で3階建ての建物。県内の同様の施設の中でも有数の規模を誇ります。医師や看護師による健康管理、理学療法士による機能回復訓練、介護などを通して、利用者が家庭での生活に復帰できるようにさまざまな支援を行っています。
また、短期入所療養介護(ショートスティ)施設、通所リハビリテーション、居宅介護支援センターを併設するほか、敷地内には関連施設の「ショートステイたらちね」「男鹿整形外科」もあります。地元男鹿市を中心に、潟上市、大潟村、秋田市など周辺市町村からの利用者、患者が多く、地域の福祉と医療に欠かせない存在です。
医院独自で送迎サービス開始
2001(平成13)年に「男鹿整形外科」が開業し、2005(平成17)年に患者の送迎車としてハイエースを導入しました。男鹿市がある男鹿半島は起伏に富んだ地形。公共交通機関が少なく、自家用車で移動する人が多い地域です。「高齢者や足腰を痛めた患者が車を運転して通院するのは大変だろう」との思いから、同医院では独自の送迎サービスを始めました。開業以来、患者やその家族に好評のこのサービス。特に自動車免許のない高齢者に喜ばれています。
2005年に購入した初代送迎車のハイエースは、走行距離が40万キロを超えて引退、現在は2代目が活躍しています。利用者には事前にルートを案内しており、医院専用の“乗合バス”として親しまれています。
ウェルキャブ仕様のハイエースも
2005(平成17)年には「介護老人保健施設たらちね」を開業。ウェルキャブ(福祉車両)仕様のハイエースを新たに導入しました。リフト付きで車いすの方が2人乗れるほか、5人の乗車が可能で、ショートステイ利用者の送迎、病院を受診する利用者の送迎などに活躍しています。
通所リハビリテーションの送迎は、男鹿市と潟上市が中心で朝と夕方の1日2回、専任のドライバーが運行。日曜日以外は、ほぼ毎日地域と施設を結んでいます。
同施設の事務局次長、夏井恵一さんは「安心して行き来できるので気軽に医院や施設を利用できる。送迎車があることで、当医療法人柔心会の整形外科や老健施設を利用してくださっている患者さんや利用者さんは多いと思います」と話します。
快適・安全な仕様と機能、タフさが魅力
ウェルキャブのハイエースは、車いすやシート間の移動がしやすい広さとレイアウト。乗り降りしやすいスライドドアや電動格納式ステップなど、介助される方、介助する方どちらも快適・安全な仕様と機能が充実。「足腰が弱っている方や車いすの方も乗り降りしやすい」と夏井さん。「毎回広域を長距離走っていますが車自体が丈夫で長持ち。初代ハイエースも現場で長く活躍してくれました」と、タフさにも太鼓判を押します。
介護老人保健施設たらちね 様
住所/秋田県男鹿市船越字一向67-1
電話番号/0185-22-6660
ホームページ http://www.jusinkai.or.jp