2024.11.07

山、川、海と自然に恵まれた由利本荘市。グリーンやファッションを求めて秋のお出かけへ

古くは北前船の西廻り航路の拠点として栄えた由利本荘市。山、川、海と自然環境に恵まれ、海沿いの地域は比較的積雪が少なく温暖な気候で知られています。秋田市、横手市など周辺地域からのアクセスもよい由利本荘市の、ガーデニングの楽しみ方やファッションを提案するお店、地域の食材を楽しめるカフェをご紹介します。

ガーデニングの楽しみ方を広める

「ガーデニングcafe花草（はなくさ）」は、日本海沿岸道路の大内IC近く、由利本荘市大内総合支所に隣接する場所にあります。年間を通して花と緑が楽しめるカフェとして親しまれています。カフェの敷地内には整備された大きな庭があり、四季折々の草花が見られるほか、屋外で食事やお茶を楽しめます。庭にたくさん並べられた花苗を購入することもできます。

（花苗や観葉植物は500円ほどで購入できるものもあります）

店主の吉尾聖子さんがご夫婦で営むこのお店は、秋田県産の食材を使ったランチやデザートを楽しめるのも大きな魅力です。ガーデニング愛好家だけでなく、いろいろな人が来店しています。9月下旬からは、魚介がたくさん載ったパエリアが登場。旬の果物を詰めた米粉シフォンのフルーツサンドもオススメです。

（スパイスの効いたパエリアのセット 1,600円）

また、プランツギャザリング教室も人気があります。「プランツギャザリング」とは、植物の苗を根付きの状態で花束状にまとめ、寄せ植えをする技法のこと。店主の吉尾聖子さんは元県職員で農業への造詣が深く、もともとガーデニングが好きでプランツギャザリング®️本部講師の資格を取得しています。

（生徒さんの作品。秋を感じさせる寄せ植え）

（根付きなので、水やりをして長く楽しめます）

緑に囲まれて花苗をチェックしたりギャザリング教室を見学したりしていると、時間を忘れてしまうほど。おいしいカフェメニューとグリーンのパワーで、リフレッシュしてみませんか？

好きなスタイルにトレンドを加えて

広々とした市街地の裏尾崎町。その一画に、大きな屋根が目を引く建物があります。国内のブランドを中心に衣類や小物類を取り扱うセレクトショップ「CLASSY（クラッシー）」。上質な着心地を求めて、近隣市町に加え隣県からもお客が訪れるというファッションの発信地です。

クラッシーがおすすめしているのは、きれいめなカジュアルというスタイル。秋冬ものが入ってきた店内には、日常からフォーマルな場まで対応できる、大人の女性向けの商品が並んでいます。店長の大場麻美さんは「引き続き丈の短いトップスが出ています。インナーなどとの組み合わせで着こなすことができるので、ぜひ挑戦してもらいたいです」と話します。１枚で着こなしが決まるスウェット素材も袖にボリュームを持たせるなどひとひねりがあり、これからの季節に活躍しそうです。

（秋冬ものがディスプレーされた店内）

（これから活躍する靴や小物類も登場しています）

「この組み合わせでいいのかな」「何かもの足りない…」といった迷いや不安がよぎった時、大場さんは「気に入ったアイテムを軸に、今風の着こなしを心掛けてみては」とアドバイス。トップスの裾をインしたり、コーディネートに新しいものを加えたりすることで雰囲気が変わるといいます。「お悩みや体型に合わせたコーディネートができますので、どうぞご相談ください」。

（U PHORICAのレースシャツ 23,100円）

（手持ちのワイドパンツに合わせた、トップスのコーディネート例）

地元食材を生かしたイタリアンカフェ

まち歩きの休憩に立ち寄りたいのが、由利本荘市文化交流館カダーレ内の「LABORATORIO（ラボラトリオ」です。地元食材を使ったパニーニとドルチェ、エスプレッソやアメリカーノなどのコーヒーメニューが楽しめるイタリアンカフェです。「カダーレ」は文化ホールのほか図書館、公民館、教育学習施設の機能を備えた複合公共施設。ホールの公演に訪れた観客や図書館の利用ついでなど、さまざまなお客が訪れます。

パニーニはイタリアンサンドイッチを指します。「本日のパニーニ」は、「自家製鹿角ポーク肩ロース低温コンフィのパニーニ　ジェノベーゼソース」。低温で時間をかけて火を通した豚肉はしっとり柔らかな食感。マスタードが効いていて、バジルを使ったジェノベーゼソースとトマトの組み合わせが何とも言えない味わい。パンは渡部製パン（由利本荘市）によるハーブ（ローズマリー）を生地に練りこんだ特注品、レタスはやしまグリーンファームの水耕栽培レタスです。

（本日のパニーニ 700円、ブラッドオレンジジュース 550円）

コーヒーメニューに合わせて、手作りのドルチェ（デザート）も人気です。定番の一つ、ティラミスはコーヒーの浸ったほろ苦いスポンジ生地と甘すぎないマスカルポーネクリームがマッチ。リキュールも効いていて大人の味わいでした。パニーニをはじめ、多くのメニューをテイクアウトできます。コーヒーやパニーニをテイクアウトして、近くの本荘公園などで散策がてらいただくのもおすすめです。

（オレンジを基調とした明るい店内）

ラボラトリオの店主でシェフの村上茂さんは同市内でイタリア料理店「affetto akita（アフェット・アキタ）」を営んでいます。「予約制のレストランと違い、ラボラトリオはまちの人やお客さんに気軽に立ち寄ってもらえる場所にしたかったのです。市内は喫茶店が比較的少ないので、みんなが集まれる場になれば」と話していました。そんな思いが込められたカフェには、コーヒーを手におしゃべりでくつろぐお客さんの姿が見られました。

（複合公共施設のカダーレ１階にあります）