2023.12.21

心も身体もあたたまる！五感で感じる横手めぐり

豪雪地帯である横手市は、雄大な自然と厳しい冬の寒さが育む魅力的な文化があります。今回は、寒い冬でも楽しめる横手のあたたかスポットを紹介します。

伝統の酒造りを感じる「浅舞酒造」

1917年創業の浅舞酒造は、日本一の広さを誇る横手盆地の真ん中、横手市平鹿町に位置します。全国新酒鑑評会で秋田県初となる5年連続金賞を受賞する、秋田を代表する蔵元です。良質なお米と澄んだ水に恵まれた蔵で、最高の純米酒「天の戸」を造っています。

（丁寧に洗米した酒米は古式の和釜で蒸し上げます）

（仕込み水の琵琶沼泉寒泉はやわらかい軟水が特徴）

浅舞酒造では、「酒は田んぼから生まれる」をモットーに全量純米酒を造っています。2011年よりお酒はすべて純米酒。天の戸を手にとる方の心が、ほんのりあたたかくなるようなお酒を、蔵人ひとりひとりが全身全霊で力を合わせて仕込んでいます。

（蒸した米を発酵させゆっくりと圧力をかけ古式槽で一滴一滴を搾りだします）

大切に育てられた酒米は、昔ながらの和釜で蒸され発酵し「古式槽しぼり」で搾られます。現在では少なくなった通称「袋降り」と呼ばれる製法は、氷点下の体感温度で行う作業で、醪（もろみ）の入った酒袋を槽に積み重ね、その自重で少しずつ酒を搾っていきます。とても時間のかかる工程ですが、米の旨味を大切にした浅舞酒造のこだわりです。一滴のために時間をかけるからこそ、純粋なお米の味が感じられるお酒が生まれます。

（耳を澄ますとタンクの発酵の音が聞こえます）

これからの時期は雪で酒蔵全体が深く覆われ、蔵内には天井や柱を通して秋田の冬の音が響き渡ります。蔵人のガイド付きで巡る酒蔵見学は予約制です。お電話かHPからお問い合わせください。これから最盛期を迎える酒造りの熱い現場を体感してみてはいかがでしょうか。

昔ながらの中華そばで体の中からあたたまる「三角そばや」

昭和25年の創業以来守り続けてきた三角そばやの「十文字中華そば」。メニューは、中華そばの並盛り・中盛り・大盛りの3種類というこだわり。選りすぐりの上質な食材と丁寧な手仕事で、老若男女から愛される人気店です。

（平成19年に築100年以上の古民家を改装してリニューアルした店内）

出汁と醤油ダレが香る透明度の高いスープは、青森県陸奥湾産の焼き干しをベースに魚介系の厳選素材をブレンド。和風のあっさりとしたおいしさがじんわりと体の奥に沁み渡ります。麺は一週間低温熟成された細打ち手揉みのちぢれ麺。熟練の職人による手揉みの麺はコシが強く、独特のちぢれがあっさりとしたスープにもよく絡み、小麦粉本来の香りと味を堪能できます。

（あっさりスープで優しい中華そば並盛り750円）

（中華そばは全国発送やお持ち帰りも受付中）

庶民の味として長年に渡り地域から愛される三角そばや。「横手の食文化として生活の中に中華そばを根付かせたい」との想いで、この先も変わらぬ味を提供していきます。寒い冬、体に沁みる温かい中華そばをご堪能ください。

家族みんなでお買い物を楽しむ！地域密着商業施設「スーパーモールラッキー」

平成11年にオープンしたスーパーモールラッキーは、時代のニーズと共に進化を続けています。古き良き地元のスーパーの特徴を残しつつ、若い人も楽しめる仕掛けがあふれる店内は、生鮮食品やお酒、日用雑貨、アウトドア用品、家電、文房具や雑誌など、手に入らないものがないと言っても過言ではない地域密着の大型商業施設です。

スーパーモールラッキーでは、季節やイベントごとに各コーナーがテーマを設定し、目利きのバイヤーが全国からおすすめ商品を取り寄せています。
契約農家さんから届く「ファーマーズマーケット」の新鮮野菜や特産品、「セレクトマーケット」のスパイスやお酒、珍しいオーガニック食品にも注目です。ここでしか手に入らない限定品もお見逃しなく！

（ショップインショップとしては県内初で売場面積は最大級の「Snow Peak」）

アウトドアコーナーには人気ブランド「Snow Peak」が併設されています。キャンプ道具やアパレル製品など、デザイン性が高い豊富なラインナップに注目です。
日々の生活に彩りを添える雑貨コーナーには、年末年始を華やかにする食器やインテリアが揃います。

広い売り場に豊富な商品が並ぶレイアウトで、海外のモールを彷彿とさせる店内。時代に合わせて進化しながらも、地元の常連さんが気兼ねなく長居できるスペースや、お買い物バスの運行で地域の方の移動サポートもしています。
横手市の冬は長く厳しい日々が続きますが、いつでも温かい雰囲気で迎えてくれるスーパーモールラッキーでお買い物をお楽しみください。