2022.07.28

⽩神⼭地を抱く藤⾥町でリバートレッキングを楽しみ、温泉でくつろぐ

（写真提供：秋⽥⽩神ガイド協会）

世界遺産・⽩神⼭地のブナの森を流れる藤琴川と粕⽑川は、川底が⾒えるほどに澄みわたり、夏にはヤマメやイワナが泳ぐ清流です。秋⽥⽩神ガイド協会が主催する「⽩神リバートレッキング」は、沢を上流に向かって歩きつつ、⼤⾃然を全⾝で満喫できる癒し要素満載のアクティビティ。途中、ライフジャケットを着けて泳いだり、静かな淵にダイブしてみたり、全⾝びしょ濡れになって川遊びを楽しむ贅沢なツアーをご紹介します。

⽩神⼭地を流れる清流でリバートレッキング

（⽩神⼭地のふもとにある「⽩神⼭地 森のえき」）

朝9時、⼭本郡藤⾥町の「⽩神⼭地 森のえき」に集合。秋⽥⽩神ガイド協会のガイドさんと⼀緒に、⼭中にある⼊渓地点まで⾞で移動します。服装は、速乾性のある動きやすい服と沢歩き⽤のシューズがベスト。専⽤のシューズを持っていない場合は、スニーカーに藁を巻いて滑らないようにして川に⼊ることができます。ヘルメットやストックなども、借りられるので安⼼です。初級コースは沢歩き初⼼者でも気軽に楽しめます。

準備ができたら、いざ、川の中へ！

（沢を歩いて上流を⽬指します。写真提供：秋⽥⽩神ガイド協会）

ガイドさんの案内に従って、沢を歩いて⾏きます。⽔深は、くるぶしほどの浅い場所から腰まで浸かる深い場所までさまざま。ブナの森を流れる川の⽔はひんやりと気持ちよく、天然のクーラー！ 江⼾時代のころから⼈々は沢を歩いて移動していたのだそう。「森の中を⾏くには、密に⽣い茂った藪をかき分けて進まなければならないのですが、沢はそういう⼿間がなく歩けますからね」とガイドさん。両岸に⽣える⽊々は、数百年前から沢を移動する⼈たちを⾒てきたのだなと思うと、時の流れをしみじみと感じます。

川辺で味わう⼿作り弁当

（⺠宿のおかみさん⾃ら採ってくる⼭菜はとっても新鮮！写真提供：秋⽥⽩神ガイド協会）

たっぷり歩いてお腹がペコペコになったら、川辺でランチタイム。このツアーのお弁当は藤⾥町の⺠宿「だまっこ屋」が⼿作りしたもので、春・夏は⼭菜、秋はキノコなど周辺の⼭の幸を使った素朴な味が体にしみ渡ります。聞こえてくるのは、川のせせらぎや⿃のさえずりだけ。⼤⾃然の中で⼼地よい⾳のシャワーを浴びながら、⼿作り弁当をゆっくりと味わう⾄福のひとときです。

童⼼にかえって、思いっきり遊ぼう♪

（全⾝で川遊びできるのも、このツアーの醍醐味。写真提供：秋⽥⽩神ガイド協会）

昼⾷を⾷べたら、再び川の中へ。流れの穏やかな場所では、ライフジャケットを着けて泳ぐこともできます。岩の影に隠れているイワナの姿を⾒つけられるかも?! 深さのある静かな淵に⾶び込んでみるのもオススメです。ちょっぴり勇気がいるけれど、⽔しぶきとともにダイブする爽快感は、ここでしか味わえません。きれいなエメラルド⾊の淵に太陽の光や⻘空が反射する光景は美しく、とても神秘的です。⾮⽇常の空間を、貸し切りで遊べるなんて最⾼です！

マイナスイオンたっぷりの癒しスポット

（映えスポットの⼀つ「アーチ形堰堤」。写真提供：秋⽥⽩神観光ガイド協会）

滝のように流れる「アーチ形堰堤」に近づくと、⾜元に広がる⽔しぶきと勢いの良い⽔⾳、全⾝がマイナスイオンに包まれる爽やかさに開放感でいっぱいになります。深呼吸をして⽩神の空気をたっぷり吸い込むと、体の隅々まで癒されること間違いなし！

森のえきの売店には、藤⾥町の特産品がずらり

（物産販売所の奥には、ラム⾁や⾺⾁など地元⾷材を使ったランチを楽しめる⾷堂も）

⼀⽇のツアーを終えたら、森のえきに戻って休憩しましょう。売店に並んでいるのは、町営牧場で⽣まれ育った純粋サフォーク種の「⽩神ラム」、⽩神⼭麓の舞茸と⽐内地鶏の卵で作った「⽩神舞茸キッシュ」、藤⾥町特産のこはぜやブラックベリーのアイスなど、魅⼒的なお⼟産品ばかり。ソフトクリームも⼈気です。

（⽢酸っぱいブラックベリーソースがかかったやまぶどうのソフトクリーム「もりのソフト（400円））

付近を散策して、銚⼦の滝＆温泉へ

（洞窟のような岩に囲まれた中にある、落差18メートルの「銚⼦の滝」。岩の隙間から細く差し込む⽇差しが、秘境感を醸し出します）

森のえきから歩いて700 メートルほどのところに「銚⼦の滝」があり、その近辺に3つの温泉があります。源泉はどれも異なりますが、いずれも「美肌の湯」として地元の⼈たちに親しまれている温泉です。

露天⾵呂から銚⼦の滝を望む「和みの湯」

（天然の保湿成分と⾔われる「メタケイ酸」を多く含む美肌の湯）

銚⼦の滝のすぐ近くにある「湯元 和みの湯」。露天⾵呂があり、⽊々の間から滝が⾒えます。川のせせらぎと⽊々の間を吹き抜ける爽やかな⾵を感じながら、トレッキングの疲れを癒やしましょう。

（⽢酸っぱいブラックベリーソースがかかったやまぶどうのソフトクリーム「もりのソフト（400円））

プールもある「健康保養館ゆとりあ藤⾥」

（「ゆとりあ藤⾥」の打たせ湯。写真提供：健康保養館ゆとりあ藤⾥）

「健康保養館ゆとりあ藤⾥」は⼤型の温泉施設で、露天⾵呂、サウナ、打たせ湯などバラエティ豊かな温泉でゆっくりくつろぐことができます。プールもあるので、家族で訪れるのもおすすめです。

湯上がりはお肌ツルツル「藤⾥町農村環境改善センター」

（建物のすぐ裏⼿から源泉が湧き出ています）

「藤⾥町農村環境改善センター」のお湯は、肌の⾓質を柔らかくするアルカリ性。塩分を多く含み、切り傷などに効能のある療養泉です。

清流でマイナスイオンをたっぷり浴びながら沢歩きや川遊びを楽しみ、⼀⽇思いっきり体を動かしたら、温泉で疲れをほぐしてまったりタイム。⽩神⼭地の⼤⾃然に触れ、⽇常を離れて癒されてみませんか。