2022.03.16

史跡とともに約700本の桜に魅了される秋田市・千秋公園

(本丸表門から望む胡月池と太平山。写真提供：秋田県観光振興課)

秋田駅から徒歩10分に位置する千秋公園は、秋田藩佐竹氏の居城・久保田城跡にある都市公園です。明治29年（1896年）に、近代公園設計の先駆者・長岡安平により公園として整備されてから、100年以上にわたり秋田市のシンボルとして愛されてきました。桜のほかつつじや紅葉なども見事で、四季折々の風景が来る人を飽きさせません。

屋台やイベントで賑わう二の丸跡

(お花見気分が高まる多くの屋台。写真提供：（公財）秋田観光コンベンション協会}

「日本さくら名所100選」や「日本の歴史公園100選」などに選ばれている千秋公園。ソメイヨシノをはじめ約700本の桜が咲き誇り、桜まつり期間中はライトアップされた夜桜を満喫できます。特に賑わいを見せるのが二の丸跡。屋台が立ち並び、ステージイベントが催される広場周辺には、昼夜問わず花見客が足を運びます。（※今年は規模を縮小して開催。詳細は以下の特設サイトをご覧ください）

季節と歴史を楽しむ散策スポット

（最上階に展望室を加えて復元された御隅櫓。写真提供：秋田県観光振興課）

約16haの園内には、歴史を感じさせる見どころが点在しており、広小路に面したお堀は、久保田城時代から残る佇まいで人々を出迎えます。復元された久保田城御隅櫓や日本庭園、神社、茶室など、思い思いに楽しめるスポットが盛りだくさん。在りし日に思いを馳せながら、ゆったりお散歩をしてみてはいかがでしょうか。

“創ること”を応援する新施設「秋田市文化創造館」

（写真提供：秋田市文化創造館）

50年あまり親しまれてきた旧秋田県立美術館が、「秋田市文化創造館」へと生まれ変わりました。コンセプトは「出会い、つくり、はじめる場──。」。秋田に暮らす人や自分らしい表現を探す人のため、出会いの場を提供しながら、創作活動や新たな活動をする人々を応援する目的でつくられました。

正面入り口に向かうと、建物の一角に見えてくるのが「センシューテラス」のカフェです。テイクアウトはもちろん、店先のデッキや館内の休憩スペースで楽しむこともできます。

（バター不使用で口当たりの軽さが人気のセンシュードーナツ。写真提供：秋田市文化創造館）

看板メニューは、県産大豆を使用した焼きおからドーナツ「センシュードーナツ」。お好みで選べるディップソースは、季節ごとに登場する味も見逃せません。今なら桜あんと生クリームのハーモニーが春らしい「桜ホイップ」がおすすめ♪（終了は4月中旬〜下旬の予定）。ビールサーバーから注ぐクリーミーな泡が乗った「ドラフトティー」も注目です。

館内1階にある「センシューテラス」の店内には、県内の人気ショップがセレクトした国内外の魅力的なアイテムたちが並びます。

（秋田県内の木工家具制作集団「ORAe」が手がけた県産杉材のテーブルとスツールが並ぶ休憩スペース）

1階の「あきた芸術劇場ミルハス」側にある休憩スペースは、誰でも気軽に立ち寄ることができて自由に過ごせる穴場的スポット。秋田市立図書館側にあるコミュニティスペースでは、各種イベントや展示会が開催されています。アーティストやクリエイターと交流できるのも魅力で、幅広い世代が楽しめる企画が目白押しです。

（イベント時の様子。写真提供：秋田市文化創造館）

こだわりの自家製デミソースが自慢「ポッポ」

千秋公園のお堀沿いに店を構える「ポッポ」は、能代市で40年あまり愛された味を受け継ぐ洋食店です。先代直伝の自家製デミソースは酸味の効いたトマトベースで、ステーキ肉の端材や牛すじ、香味野菜などを1週間かけて煮込んだこだわりの味。牛多めの合挽き肉で作るハンバーグは、他の具材はあまり入れずしっかりとした肉感を味わえるのが魅力です。

秋田であまりお目にかかれない長崎のご当地グルメ「トルコライス」も、人気メニューの一つ。ハンバーグorロースかつ、ピラフ、和風パスタを盛り合わせたトルコライスは、全部で11種類とメニューも豊富です。いずれも数量限定なので、気になる方はお早めに！テイクアウトもOKです。

（ハンバーグトルコ1,065円。トルコライスは全メニューともポテサラ・みそ汁付き）

（千秋公園のお堀を眺めながら食事を楽しめます）