2025.08.04
渓谷の大自然、秋田犬、くつろぎのコーヒータイム。深緑の大館を満喫しよう
「小坂鉄道レールバイク」で長木渓谷の景観を楽しみ、落ち着きあるカフェ「ぺんたとにっく」で軽食とコーヒーを味わったあとは、かわいい秋田犬と触れ合える「秋田犬カフェ」へ。大人も子どもも大満足な、大館市のスポットをご紹介します。
廃線になった線路の上を爽快に走る「レールバイク」
明治時代、小坂鉱山の物資を運ぶために小坂鉱山〜大館間に敷設された小坂鉄道。地域のインフラとして長い間重宝されてきましたが、小坂鉱山の閉山後、時代の流れとともに輸送方法が変化し、2009年に廃線となりました。その旧小坂鉄道の線路を利用した、人気のアクティビティが「小坂鉄道レールバイク」です。
(受付をしてチケットをもらったら、木の橋を渡って乗車場所へ)
車両タイプは、2人乗り、4人乗り、小さな子どもも一緒に乗れるトロッコなどバラエティ豊富。電動アシスト付きの自転車もあるので、体力に自信がなくても安心です。常設コースである「長木渓谷コース」は往復約4km、所要時間は30〜40分ほど。長木渓谷を望む絶景ポイントで折り返します。
(2人乗りの車両)
自転車のように漕いで進むレールバイクは、線路と接する車輪が鉄製なので、ガタンゴトンとレールを打つ音や体に伝わってくる振動は鉄道そのもの。川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾け、木々を抜ける風を感じながら、ゆっくりと漕いでいきます。行きは登りが多いですが、帰りは下りなので爽快感がたまりません!
(眺めの良いポイントのひとつ、小雪沢鉄橋)
土日祝日や夏休み期間は混み合うので、事前のWEB予約がお勧めです。毎年、夏季限定で特設の「ダブル鉄橋コース」を運行していますが、昨冬の大雪の影響で倒木が残っており、今夏は運行を予定していないとのこと。コースの詳細やイベントなどのお知らせは、WEBで公開しています。
【小坂鉄道レールバイク】
秋田県大館市雪沢字大滝30-2地内 (雪沢温泉「清風荘」前)
TEL/0186-50-2555
営業時間/9:00〜17:00(最終受付15:50)
定休日/水・木(8/1〜8/26は毎日運行)
運行期間/4月12日(土)〜11月24日(月祝)
駐車場/有り
体験料金/2人乗り1台3,500円、4人乗り1台4,500円、トロッコ中学生以上1人1,500円(1台またはグループに1枚記念写真付き)
HP
カフェ「ぺんたとにっく」で、くつろぎのひととき
(緑に囲まれた隠れ家風カフェ)
大館市の街なかに2025年5月にオープンした「ぺんたとにっく」は、コーヒーやスイーツ、軽食を味わいながら、ゆったりした時間を過ごせる落ち着きのあるカフェ。木漏れ日が降り注ぐアプローチを通って、入り口へと向かいます。
(店内にはテーブル席のほか、カウンターもあります)
(明治以前に建てられた、歴史を感じさせる蔵)
店内でひときわ目を引くのは、店の奥にある重厚な蔵の扉。蔵と、蔵の入り口を包み込むようにして立つ小屋が、カフェ店舗になっています。年月を経てツヤのある梁や柱、150年以上の時の経過を感じさせる蔵が、ふっと気持ちを和らげてくれるような落ち着く空間を生み出しています。
(丁寧に時間をかけてコーヒーをドリップします)
店主の岸博之さんは、中学校教師を退職後、念願だったカフェをオープンしました。「コーヒーを淹れるのも料理をするのも好きで、お客様がどんな顔をして食べてくださるかな〜と考えるとワクワクします」と話す岸さん。大学時代には音楽関係のサークルでギターを弾いていて、そのサークルが学祭期間中に開催していたライブ喫茶の名称から「ぺんたとにっく」という店名をもらったのだそうです。
(ナポリタン風パスタ800円、ベイクドチーズケーキ500円、ブレンドコーヒー500円。軽食またはスイーツとコーヒーのセットは100円引き)
(オシャレなラテアートで提供されるカフェラテ 600円)
軽食やスイーツは、岸さんの手作り。添加物を使わず、時間をかけてソースから作っています。ナポリタン風パスタは、タマネギやピーマン、シメジ、ベーコン、ウインナーなどの具と、程よくゆで上げた麺に、ケチャップソースがよく絡んで昔懐かしい素朴な味わいです。岸さん自慢のベイクドチーズケーキは、濃厚なチーズの風味が広がる満足度の高い一品です。
(しっとり食感のバナナパウンドケーキ)
バナナパウンドケーキはテイクアウトもできるので、ドライブのお供に1つ購入。今後、蔵を使った展示会やイベントなどを企画していく予定とのこと。気になる方は、SNSをチェックして訪れてみてはいかがでしょうか。
【カフェぺんたとにっく】
秋田県大館市向町23
TEL/0186-99-2008
営業時間/11:00〜18:30(火〜金)、11:00〜16:00(土)
定休日/日・月
駐車場/有り
Instagram
人懐こい秋田犬に癒やされる「秋田犬カフェ」
(大町商店街のメインストリートにあります)
2025年5月にオープンした「秋田犬カフェ」では、秋田犬と触れ合ったり写真を撮ったりすることができます。この日、店内にいたのは2歳の陸奥(むつ)君と、8カ月の源太(げんた)君。
(お散歩から帰ってきて休憩中の2頭。右が陸奥君、左が源太君)
オーナーの上田千里さんはもともと秋田犬が大好きで、「秋田犬と触れ合える場所を作りたい」との思いから、夫婦でカフェをオープンしました。上田さん夫婦が飼っている陸奥君と源太君は、小さいうちからたくさんの人に触れ合いながら育ってきたため、とても人懐こい看板犬です。
(ワンドリンク付きのコースもあります)
「モフモフ30分コース(ふれあい10分/1ドリンク付)大人2000円・小学生以下1000円」「ちょいモフコース10分(ふれあい10分/ドリンクなし)大人1500円・小学生以下1000円」「見るモフコース 30分(ふれあいなし/1ドリンク付)大人1500円・小学生以下1000円」の3つのコースから選ぶことができます。今回は「モフモフ30分コース」で触れ合うことにしました。(※ハイシーズン料金あり)
(キーホルダーやマスクを外すなど、いくつか注意点があります)
千里さんから秋田犬と触れ合う際の注意点を聞いてから、触れ合いスペースに入ります。2頭のうち、先輩犬の陸奥君は芸達者。「お手」や「お座り」のほか、「せーの!」という千里さんの合図に合わせて「ワン!」と吠えるなど、さまざまな技を見せて楽しませてくれました。
(源太君をなでた男の子は、「毛がふさふさ!」と大喜び)
(カメラ目線もバッチリ!)
(陸奥君&源太君をモチーフにしたイラストのポストカードも販売)
「秋田犬に触れ合いたい」と、海外からの観光客もたくさん訪れる秋田犬カフェ。最初は緊張して恐る恐る近づく人も、2頭の愛らしいしぐさに心を溶かされ、「癒やされました!」と笑顔になって帰っていくのだそう。動物の出張展示ができる資格を持っている千里さんは、「今後、駅や空港で触れ合いができる出張サービスもしていきたい」と話します。忠犬ハチ公の故郷・大館で、秋田犬の愛らしさに触れるひとときはいかがですか?
【秋田犬カフェ】
秋田県大館市大町9(「牛角大館店」向かい)
TEL/070-6626-7452
Mail/mofu2inc@yahoo.co.jp
営業時間/11:00〜18:00(L.O.17:00)
定休日/火・水・木(祝日は営業)
駐車場/無し
(動北1-2 / 展示)
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